Title : |
人工心肺を使用しない心拍動下再冠状動脈バイパス手術 |
Subtitle : |
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Authors : |
高橋賢二, 高橋昌一, 小田桐聡, 長尾好治, 小倉雄太*, 板谷博行**, 鈴木宗平** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
青森労災病院心臓血管外科, *青森労災病院外科, **弘前大学医学部第1外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
1 |
Page : |
25-29 |
Year/Month : |
1998 / 1 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
人工心肺を使用せず心拍動下に行った再冠状動脈バイパス手術症例を検討した. 症例は6例で, 男女比は1対2, 年齢は53歳から75歳(平均66.3歳)であった.5例は静脈グラフトの閉塞による狭心症状の再発が原因で, 1例は前回の動脈グラフトは開存しており, 新たな冠状動脈病変によるものであった. 心臓へのアプローチは胸骨正中切開が3例, 左開胸が2例, 上腹部正中切開が1例であった. バイパスはすべて1枝で, 使用グラフトは左内胸動脈が3本, 右胃大網動脈が3本であった. 同時手術で, 胆嚢結石に胆嚢切除術を2例に行った. 手術時間は2時間30分から4時間3分(平均3時間24分)であった. 全例で術当日に気管内チューブが抜去可能で, 術中, 術後ともカテコラーミンを必要としなかった. 輸血を1例にのみ要した. 全例で症状は消失し, 6本の動脈グラフトの開存が確認された. 人工心肺を使用しない心拍動下再冠状動脈バイパス手術は症例によっては有効な手段となりうる. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
再冠状動脈バイパス手術, 心拍動下, 人工心肺非使用, 動脈グラフト |