アブストラクト(46巻1号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)
Title : | 女性の冠状動脈バイパス術における両側内胸動脈使用の妥当性について |
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Subtitle : | |
Authors : | 蒲原啓司, 坂田隆造, 中山義博, 浦正史, 摩文仁克人, 新井善雄, 杉本亮大 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 熊本中央病院心臓血管外科 |
Journal : | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : | 46 |
Number : | 1 |
Page : | 58-64 |
Year/Month : | 1998 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 当院では両側内胸動脈(両側ITA)使用の適応除外因子として, (1)高齢者, (2)肥満症, (3)重症糖尿病, (4)腎機能障害, (5)術後ADL拡大が望めない症例としている.そこで今回, 両側ITAを使用した女性全50例(B-F群)と同時期に片側内胸動脈(片側ITA)を使用した女性50例(S群)及び両側ITAを使用した男性50例(B-M群)とを各々比較し女性における両側ITA使用の妥当性について検討した. 女性間(B-F群とS群)では術前因子において, 除外因子である高齢者, 肥満症, 腎機能障害例 に有意差を認めたが他の因子(身長, 体表面積, 心筋梗塞, 心不全の有無, 狭心症の重症度, 病変枝数, 左主幹部病変率等)には差は無く, 術中因子(平均再建枝数, 大動脈遮断時間, 体外循環時間, 完全血行再建率等)でも有意差は無かった. 一方, 男女間(B-F群とB-M群)では術前因子で体格, 喫煙歴に有意差を認めたのみで, 除外因子, 術前, 術中因子に有意差は無かった. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 女性, 内胸動脈, 両側内胸動脈, 片側内胸動脈, 冠状動脈バイパス術 |