アブストラクト(46巻2号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 肝静脈血酸素飽和度及び術後生体反応からみた食道癌術後高ビリルビン血症の検討
Subtitle :
Authors : 斉藤礼次郎, 北村道彦, 南谷佳弘, 本山悟, 齊藤元
Authors(kana) :
Organization : 秋田大学医学部第2外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 2
Page : 155-163
Year/Month : 1998 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 高度侵襲手術後高ビリルビン血症(高ビ血症)の原因を明らかにする目的で, 胸部食道癌手術21例において肝静脈血酸素飽和度(Shvo2), 全身循環動態及び血中サイトカインの変動などを計測した. Shvo2は手術中, 特に開胸操作中に有意に低下し, Shvo260%以下低下時間と術後総ビリルビン最高値とは相関係数0.595, p=0.0037の相関を示した. 高ビ血症群(H群)では高ビ血症を生じなかった群(N群)よりも術後全身循環動態(平均動脈圧, 心係数)が不良であった. また術後体重増加, 尿量に関しN群ではいずれも第1病日がピークであったのに対し, H群では第3病日まで体重が増加し第4 病日に利尿期が認められ術後水分の貯留傾向が認められた. 末梢血リンパ球数, 血小板数は術後H群でN群よりも低く推移し, 一方CRP及び末梢血IL-6濃度はH群でN群よりも有意に高く推移していた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 食道癌手術, 術後高ビリルビン血症, 肝静脈血酸素飽和度, 術後生体反応, サイトカイン
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