Title : |
開心術中に留置した一時的ペーシングワイヤ, 肺動脈カテーテル及びドレーンの感染に関する検討 |
Subtitle : |
|
Authors : |
狩野基, 石川進, 鈴木政夫, 大滝章男, 高橋徹, 佐藤泰史, 小谷野哲也, 長谷川豊, 山岸敏治, 森下靖雄 |
Authors(kana) : |
|
Organization : |
群馬大学医学部第2外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
2 |
Page : |
170-174 |
Year/Month : |
1998 / 2 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
1993年1月以降の開心術213症例を対象とし, 術中に留置した一時的ペーシング(P)ワイヤ, 心拍出量測定用Swan-Ganz(S-G)カテーテル及びドレーンの細菌培養結果と留置期間や各種周術期因子との関連を検討した. 計672検体中15症例, 19検体(2.8%)に菌が検出された. その内訳はPワイヤが17検体(7. 5%), S-Gカテーテルが1検体(0.9%), 心嚢ドレーンチューブが1検体(0. 7%)であった. 検出細菌では, コアグラーゼ非産生ブドウ球菌(CNS)が, 6検体(31.6%)と最も多く, 術式別では, 冠状動脈バイパス術(CABG)が5例と最も多かった. 細菌検出例と非検出天間で, 留置期間, 手術時間, 体外循環時間及びICU在室日数に有意差はなかった. 菌が検出された19検体中17検体はPワイヤで, うち7検体(41.2%)は術後2週間以上の長期留置例であり, 経皮感染の可能性が高いと考えられた. 長期間留置される傾向にあったPワイヤは可及的速やかな抜去が感染予防に必須と考える. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
開心術, ペーシングワイヤ, 肺動脈カテーテル, ドレーン, 経皮感染 |