アブストラクト(46巻2号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 17歳女性の横隔膜に発生した巨大限局性胸膜中皮腫‐腫瘍倍加時間を算出できた1例‐
Subtitle :
Authors : 川島健司*, 横井香平, 松隈治久, 神谷紀輝, 宮沢直人**
Authors(kana) :
Organization : 栃木県立がんセンター呼吸器外科, *群馬大学医学部第2外科, **現 平塚市民病院外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 2
Page : 225-230
Year/Month : 1998 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 横隔膜に発生した巨大な限局性胸膜中皮腫の17歳女性例を経験した. 患者は胸痛を主訴に来院, 胸部X線写真上右胸腔尾側半分を占める巨大腫瘤を認めた. CT, MRIなどから横隔膜原発腫瘍を疑い, 腫瘍への栄養血管である右横隔膜下動脈の塞栓術を施行後, 横隔膜と右肺下葉の一部と共に腫瘍を摘出した. 腫瘍は21×12×11cmの大きさで, 組織学的に横隔膜の中皮下の結合織より発生した良性限局性胸膜中皮腫と診断された. 本例において測定された腫瘍倍加時間は153日と比較的短かったが, 術後5年の現在再発の徴候なく健在である. 本腫瘍の発生は比較的まれであり, その中でも若年者例, 横隔膜発生例及び径が15cmを越える例は少なく, 本例は極めてまれな症例と考えられ報告した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 限局性胸膜中皮腫, solitary fibrous tumor, 腫瘍倍加時間, 若年者, 横隔膜腫瘍
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