アブストラクト(46巻2号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 右傍胸骨小切開による大動脈弁置換術の2手術症例
Subtitle :
Authors : 辻井英治, 小林彰, 武内俊史, 福岡正平, 村田眞司, 三木真司*
Authors(kana) :
Organization : 三菱京都病院心臓血管外科, *三菱京都病院循環器内科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 2
Page : 243-247
Year/Month : 1998 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 近年, 心臓外科領域でもより侵襲の少ない手術手技が求められるようになってきた. 今回, われわれは二人の大動脈弁閉鎖不全症の患者に対して, 右第3・4肋軟骨を切除してアプローチする右傍胸骨小切開で大動脈弁置換術を施行した. 1症例目は比較的順調に手術を終えた. 2症例目は第3・4肋軟骨切除では大動脈基部より位置が低く第2肋軟骨の切除を要した. また右内胸動脈を温存するため胸骨側の肋軟骨を幾分残存させたこと, 並びに右大腿静脈より脱血管が十分に挿入できず右心耳より脱血管を挿入したため術野が制限され, 更に上行大動脈基部の位置が胸骨直下に寄っていたため弁置換にやや難渋した. この2症例より大動脈基部の位置確認が非常に重要であること, また脱血は経右房のみで可能と考えられた. 検索した限りでは本邦における症例報告無く, 若干の文献的考察を加え報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 右傍胸骨小切開, 大動脈弁置換術, 大動脈基部
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