Title : |
開心術周術期のマグネシウム(Mg)変動と術前経口Mg投与の意義について |
Subtitle : |
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Authors : |
市川誠一 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
東京女子医科大学第二病院心臓血管外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
3 |
Page : |
287-298 |
Year/Month : |
1998 / 3 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
開心術周術期のMg変動と術前経口Mg投与の及ぼす影響について検討した. 術前にMg投与をしなかったMg非投与群(20例)と術前に酸化Mg(3g/日)を10日間投与したMg投与群(11例)の2群間で周術期のMg, Ca血清濃度の変化, 尿中Mg排泄量及び人工心肺(CPB)前後のMg, Ca心房筋含有量を比較した. 更に術後の不整脈と心室遅延電位の関連を検討した. Mg非投与群において術後血清Mg濃度は低下し正常範囲を下回った. その後リバウンド様に上昇し術後3~5日目まで術前値を上回った. 血清Ca濃度は術後低下し緩徐に回復した. 心房筋Mg含有量はCPB前後で変化しなかった. 心房筋Ca含有量はCPB後に増加した. Mg投与群ではMg非投与群に比し術前の血清Mg, Ca濃度, 心房筋Mg, Ca含有量は高値であった. 術後の血清Mg濃度は低下するが正常範囲内で推移した. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
開心術周術期Mg変動, 術前経口Mg投与, 心筋Ca流入, 心室遅延電位, 心室性不整脈 |