アブストラクト(46巻3号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 体外循環下に上大静脈内遺残ペースメーカーリード抜去を行った1例
Subtitle :
Authors : 木村哲也, 千葉幸夫, 井隼彰夫, 佐々木久, 津田武嗣, 村岡隆介
Authors(kana) :
Organization : 福井医科大学第2外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 3
Page : 299-302
Year/Month : 1998 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は22歳, 女性. 15歳時, 完全房室ブロックにて左鎖骨下静脈よりDDD型ペースメーカー植込み 術を受けた. 18歳時, ポケット感染のため, 右鎖骨下静脈より穿刺法にて, 再植込み術を受けた. 19 歳時, 胸部X線上, 右側から新たに挿入した心房リードの異常伸展像を認めた. その2年後, 前胸部痛が出現, X線上, 同リードが, 被覆・ワイヤともに完全断裂し, 上大静脈内に落下していた. 断線部位は肋鎖靱帯の部分と考えられた. 完全体外循環心停止下に, 計4本のリードを抜去し心筋電極を植え込んだ. ペースメーカー植込み術後の外来管理においては, 肋鎖靱帯部のリード異常像は, 断裂の危険性を示す重要な所見と思われた. また, 鎖骨下静脈穿刺法では, リード断線, 断裂を防止するため, 手術時のリード挿入法の慎重な選択が肝要である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : ペースメーカー, 体外循環, リード断線, 遺残リード, 上大静脈
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