Title : |
下壁梗塞に合併した心室中隔穿孔に対しinfarction exclusion techniqueと術後経皮的心肺補助が有用であった1例 |
Subtitle : |
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Authors : |
山口敦司, 安達秀雄, 坪井潤一, 紙尾均, 岡田昌彦, 井野隆史 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
自治医科大学附属大宮医療センター心臓血管外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
3 |
Page : |
307-311 |
Year/Month : |
1998 / 3 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
下壁心筋梗塞に合併した心室中隔穿孔に対してinfarction exclusion techniqueによる再建術を用い, 更に術後管理に経皮的心肺補助装置(PCPS)を装着し, 良好な結果が得られた症例を経験した. 症例は76歳, 女性. 下壁梗塞発症後12日目に心室中隔穿孔を指摘された. 心室中隔穿孔(10×6mm)は下壁中隔に認められた. 左室基部の僧帽弁輪, 心室中隔の健常部, 左室後壁の健常部に針糸を掛けて, そこに三角形にトリミングした牛心膜パッチ(7×7×5cm)を縫着し, 梗塞領域を隔離した. 右室 梗塞のために人工心肺からの離脱は困難であり, ヘパリンコーティングを施したPCPSによる補助 (約2. OL/min)を行った. 右室壁運動の改善が認められ90時間後にPCPS抜去が可能となった. その後の経過は順調にて第53病日に退院となった. 本術式は, 術後出血量が少なく, 右室に対する侵襲も軽減できるため非常に有用である. ヘパリンコーティングを施したPCPSでは, 術後の出血量を増加させることもなく安全な管理が可能である. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
急性心筋梗塞, 心室中隔穿孔, infarction exclusion technique, 経皮的心肺補助, ヘパリンコーティング |