アブストラクト(46巻3号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 術前に推定し得た胸腔内迷走神経鞘腫の1手術例‐迷走神経原性腫瘍の胸腔内報告例を含め‐
Subtitle :
Authors : 末光一三, 前田宏也*, 豊岡伸一*,**, 羽藤慎二*, 加地充昌, 大屋崇*
Authors(kana) :
Organization : 三豊総合病院放射線科, *^三豊総合病院外科, **^岡山大学医学部第2外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 3
Page : 312-317
Year/Month : 1998 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸腔内迷走神経鞘腫の1手術例を経験した. 症例は60歳, 男性. 人間ドックにおいて胸部単純写真上異常陰影を指摘される. 家族歴, 理学的所見, 独特な画像所見より, 胸腔内迷走神経鞘腫と術前診断し, 胸腔鏡下手術施行, 病理学的にこれを確認. 術後合併症なく, 第10病日退院となった. 胸腔内迷走神経原性腫瘍本邦報告61例(神経鞘腫52例, 神経線維腫9例)の検討と共に報告した. 縦隔腫瘍中に占める神経原性腫瘍の割合は高いが, 大部分は交感神経, 肋間神経由来であり, 横隔神経, 迷走神経に由来するものは比較的まれである. そのためか, 術前診断は一般に困難である. 今回われわれは, 家族歴, 理学的所見と, 独特な進展様式から術前に胸腔内迷走神経鞘腫と推定し得た1手術例を経験したので, 胸腔内迷走神経原性腫瘍本邦報告61例の検討と共に報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 迷走神経, 神経鞘腫, 縦隔腫瘍, 神経線維腫症, CT
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