Title : |
大動脈合併切除を行った肺癌症例の検討 |
Subtitle : |
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Authors : |
斉藤雄史, 山川洋右, 丹羽宏*, 桐山昌伸, 深井一郎, 藤井義敬 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
名古屋市立大学医学部第2外科, *聖隷三方原病院呼吸器センター |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
3 |
Page : |
318-324 |
Year/Month : |
1998 / 3 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
大動脈浸潤肺癌に対し大動脈合併切除により良好な結果を得た症例が散見される. われわれも3例の肺癌大動脈合併切除症例を経験し, 手術成績の改善のためにその問題点について検討した. 1例に遠位2分枝を含む弓部合併切除を行い, 病理学的にもリンパ節転移を認めず良好な予後が期待されるが, 2例を大動脈切除に伴う合併症により失った.うち1例は肺癌下行大動脈瘤浸潤例で, 待期中に下行大動脈瘤の肺癌穿破を来し準緊急に手術したが, 骨髄播種により失った. 術野吸引の人工心肺への回収による骨髄播種の可能性も考えられた. もう1例は遠位弓部合併切除肺癌例で, 大動脈遮断鉗子による動脈壁の損傷に起因する出血により失った. 動脈硬化性変化を考慮しての補助循環の選択と弓部切除範囲の決定が必要であった. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
肺癌大動脈浸潤, 人工心肺, 骨髄播種, 大動脈遮断鉗子 |