アブストラクト(46巻4号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 冠状動脈バイパス術後の一過性上室性不整脈に対するIc群抗不整脈薬単回経口投与療法の検討
Subtitle :
Authors : 河野康治, 竹内靖夫, 五味昭彦, 中谷速男, 須田優司, 島袋高志, 永野直子
Authors(kana) :
Organization : 関東逓信病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 4
Page : 361-367
Year/Month : 1998 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 冠状動脈バイパス術(CABG)後の上室性頻脈性不整脈に対し, Vaughan Williams分類上クラスIcに属する塩酸ピルジカイニド(pilsicainide)50mgもしくは100mgを単回経口投与し, その停止効果及び安全性について検討を行った. 1994年1月から1997年7月までに, 当科においてCABGを施行された265例のうち, 術後に頻脈性不整脈を有し, 且つ停止療法が必要とされた34症例(総42発作)を対象とした. その内訳は男性26例, 女性8例, 年齢は48~81歳(平均66歳)で, 主な合併症は高血圧 症15例, 糖尿病12例であった. CABG後の頻脈性不整脈の内訳は発作性心房細動34発作, 発作性心房 粗動6発作, 洞性頻脈2発作であった. 手術日から初回不整脈発作発生までの日数は2~16日(平均5.5日)で術後2~4日の発生が56%と最も多かった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈バイパス術, 術後不整脈, Ic群抗不整脈薬, ピルジカイニド, 単回経口投与
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