Title : |
Intimal flapの左室内嵌頓にて大動脈弁閉鎖不全を呈した急性大動脈解離の1治験例 |
Subtitle : |
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Authors : |
河内和宏, 上田恵介, 大内浩, 許俊鋭, 横手祐二, 尾本良三 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
埼玉医科大学第1外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
4 |
Page : |
375-379 |
Year/Month : |
1998 / 4 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
極めてまれなdissecting flapの左室内嵌頓による急性ARの1例を経験した. 症例は68歳, 男性. 主訴は突然の背部痛. ショック状態にて来院. 体表心エコーにてARIII度と, 左室内に上行大動脈基部より起始する直径4cmで円形の紐状構造物を認めた. 上行大動脈にintimal flapを認めなかった. 経食道エコーでは左鎖骨下動脈直下にエントリーを有する大動脈解離を認めた. 以上よりStanford A 型急性大動脈解離及びそのproximal flapの左室内嵌頓による急性ARと診断し手術を施行した. 上行弓部のintimal flapは反転し左室内に嵌頓していた. 大動脈弁は性状良好であったため温存し, 上行弓部人工血管置換術を施行し良好な結果を得た. 過去15年間に, back and forth型は5例, 嵌頓型は自験例1例のみであった. 上行大動脈にintimal flapがないため, 経食道エコーによる弓部以遠の検索が術前診断に結びついた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
stanford A型急性大動脈解離, intimal flap左室内嵌頓, 急性AR |