アブストラクト(46巻5号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 自己組織を使用した右室一肺動脈再建術‐術後遠隔期の流出路形態と発育について‐
Subtitle :
Authors : 藤原慶一, 内藤泰顯, 駒井宏好, 野口保蔵, 西村好晴, 上村茂*, 鈴木啓之*
Authors(kana) :
Organization : 和歌山県立医科大学第1外科, *和歌山県立医科大学小児科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 5
Page : 432-439
Year/Month : 1998 / 5
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 右室‐肺動脈再建術式として将来の発育を期待して, 自己組織を後壁に利用した術式が考案され行われているが, 再建した右室流出路の術後の発育に関しては不明なところが多い. 今回, 術後2年以上を経過した症例を対象として, 作成した肺動脈幹の発育に関して, 心臓カテーテル造影検査及びMRIを用いて検討した. 疾患は, ファロー四徴兼肺動脈閉鎖2例, 総動脈幹I型1例,ファロー四兼単冠状動脈1例, 完全大血管転位III群1例である. 右室‐肺動脈の再建は, 後壁に左心耳を使用しこれに肺動脈を吻合したのが2例, 肺動脈を右室切開部に直接吻合したのが3例で, 前壁は自己ないしは異種心膜で作成した1弁付又は弁無しパッチで再建した. 作成した肺動脈幹径は10~18mmで正常の110~135%(平均:127%)であった. 術後経過年数は2年6カ月から3年10カ月(平均:3年1カ月)である. .
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺動脈幹再建, 総動脈幹, ファロー四徴, 完全大血管転位, 肺動脈閉鎖
このページの一番上へ