Title : |
多発肋骨骨折症例に対する長径多穴性金属プレートの有用性について |
Subtitle : |
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Authors : |
田中明彦, 佐藤諦, 大澤久慶, 小柳哲也, 前川功二*, 渡辺祝安*, 中瀬篤信*, 坂田純一**, 鎌田幸治** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
市立札幌病院呼吸器外科, *市立札幌病院心臓血管外科, **市立札幌病院救急部 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
5 |
Page : |
440-445 |
Year/Month : |
1998 / 5 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
われわれは, 外傷後の多発肋骨骨折5症例に対して積極的に長径多穴性A-O金属プレート(リコンストラクションプレート)による胸郭固定手術を施行し, 奇異呼吸や胸郭変形を消失させることができた. 5例中の3例は, 胸腔内大量出血のため, 緊急止血術及び胸郭固定術を行い, そのうち2例には, 同時に肺葉切除術を加えた. 他の2症例では, 閉胸ドレナージ法にて様子をみるも遷延する胸壁動揺のため, 受傷後それぞれ10日目, 12日目に胸郭固定術を施行した. 胸郭固定の方法としては, 一肋骨に二カ所以上の骨折点を有する分節骨折に対し, 肋骨の外側に添え木を当てるようにリコンストラクションプレートを固定した. 使用した同プレートは, 長さが20cm以上あり複数の骨折点を越えて正常な前後の肋骨端に固定できた. 同プレートは, 従来の材料と異なり, 術中に長さを調節して切断可能で, 曲面に合わせて用手的に変形でき, また多くの穴を通して縫合固定も容易であるため多発肋骨骨折の固定に有用であった. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
多発肋骨骨折, 観血的肋骨固定術, リコンストラクションプレート, A-O金属プレート |