アブストラクト(46巻5号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 先天性心膜部分欠損症と横隔神経異常を伴った嚢状気管支拡張症の1例
Subtitle :
Authors : 在永光行, 田中康一, 三浦隆, 中城正夫, 葉玉哲生*, 内田雄三
Authors(kana) :
Organization : 大分医科大学第2外科, *大分医科大学心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 5
Page : 446-449
Year/Month : 1998 / 5
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 先天性心膜部分欠損症は比較的まれな疾患とされ, ほとんどが無症状のため剖検時や開胸手術時に偶然発見されることが多い. われわれは嚢状気管支拡張症の手術時に, 心膜部分欠損及び横隔神経異常を認めた症例を経験した. 症例は58歳, 男性. 喀血にて近医受診し, 左肺嚢状気管支拡張症を指摘され, 手術目的にて当院受診, 左肺全摘術を施行した. この際心膜の部分欠損を認め, 更に横隔神経も可視範囲に認めず, 先天性心膜欠損症, 及び横隔神経の欠損あるいは走行異常が考えられた. 心膜欠損部は放置したが, 術後無症状で経過している. 本症は心肺疾患, 胸郭異常を合併することが多く, 横隔神経の走行異常との関連が示唆された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 嚢状気管支拡張症, 先天性心膜部分欠損症, 横隔神経異常
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