Title : |
経皮的心肺補助使用下に緊急大動脈弁置換術を施行した大動脈弁狭窄兼閉鎖不全の1症例 |
Subtitle : |
|
Authors : |
丸井晃, 望月高明, 小山忠明, 三井法真, 堀部まゆみ* |
Authors(kana) : |
|
Organization : |
あかね会土谷総合病院心臓血管外科, *あかね会土谷総合病院麻酔科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
5 |
Page : |
461-464 |
Year/Month : |
1998 / 5 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は64歳, 女性. 心臓カテーテル検査施行当夜に突然意識消失し, 心停止(心室細動)状態となった. 除細動が効果なく, 約35分間の心肺蘇生後に経皮的心肺補助(PCPS)を開始したが, 心室細動を繰り返したため, 緊急大動脈弁置換術を施行した. 術後84日目に, 脳障害を全く認めず独歩にて軽快退院した. 高度左心不全症例に対しては, PCPSのみで左心機能の回復を得ることが困難な場合があり, その場合は左室減圧を試みながら, 早急に外科的手術を含めた原因疾患の治療を行うべきである. 経皮的心肺補助(Percutaneous Cardiopulmonary Support/PCPS)により, 従来の蘇生法に反応しない重症心原性ショック症例に対する循環維持が可能になっている. しかし高度の不全心に対してPCPSは, 心筋負荷軽減効果や虚血領域の心筋灘流の改善は期待できないとされている1). |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
経皮的心肺補助法, 心原性ショック, 心肺蘇生, 大動脈弁置換術, 大動脈弁狭窄兼閉鎖不全 |