Title : |
一側肺動脈閉塞試験に合併した肺血栓症の1例 |
Subtitle : |
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Authors : |
小林亮, 野木村宏*, 鈴木一也*, 原田幸雄*, 堀口倫博**, 杉村久雄*** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
焼津市立総合病院外科, *浜松医科大学第1外科, **榛原総合病院呼吸器外科, ***藤枝市立総合病院心臓呼吸器外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
5 |
Page : |
491-495 |
Year/Month : |
1998 / 5 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は71歳, 男性. 肺癌に対する肺切除術の術前心肺機能検査として一側肺動脈閉塞試験を行った. 右内頸静脈よりガイドワイヤーを用いて閉塞用カテーテルを左主肺動脈に進め, 血流を遮断した. 検査終了後の肺動脈造影で肺動脈の途絶を認め, 肺血栓症と診断し血栓溶解療法を行った. その結果, 発症から3日目に血流の開通を確認できた. 心臓カテーテル検査の合併症の1つとして肺血栓症があるが, 一側肺動脈閉塞試験は血管内皮の損傷を伴う可能性があり血流の遮断を行う検査であるため, 肺血栓症を起こすリスクが高いと考えられる. 一側肺動脈閉塞試験に際しては肺血栓症の合併に注意することが重要であると考えられた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
一側肺動脈閉塞試験, 心臓カテーテル検査, 肺血栓塞栓症, 血栓溶解療法, 肺動脈造影 |