Title : |
人工弁周囲逆流に対してallograftによる大動脈基部置換術を施行した大動脈症炎症候群の1例 |
Subtitle : |
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Authors : |
山本平*, 幕内晴朗*, 成瀬好洋, 小林俊也, 後藤昌弘*, 野中健史** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
虎の門病院循環器センター外科, *順天堂大学医学部胸部外科, *現 杏林大学医学部胸部外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
6 |
Page : |
565-569 |
Year/Month : |
1998 / 6 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は35歳, 男性. 23歳時, 右総頸動脈瘤切除術を施行. 大動脈炎症候群の診断を受け, 一時ステロイドを内服した. 約2年前, 大動脈弁閉鎖不全, 冠状動脈瘤の診断にて, 大動脈弁置換術+冠状動脈バイパス(3枝)+冠状動脈瘤切除術を施行. 1カ月前, 拡張期雑音を聴取し, 精査の結果, 人工弁周囲逆流の診断で再手術となった. 炎症性疾患を疑い, allograftを用いた大動脈基部置換術を施行した. 病理所見より大動脈炎症候群と診断され, ステロイドを投与し, CRPも陰転化して無事退院した. 1年6カ月経過した現在もCRP陰性で, 経過良好である. 大動脈炎症候群に起因する病態は多彩で1), 手術適応, 至適時期, 再建様式を含めた術式の選択には議論が多い. 更に術後の炎症の再燃で人工弁の離脱や縫合不全による仮性動脈瘤などの合併症が起こる可能性も高く2)~11), それに対する外科治療の方法も問題点が多い. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
allograft, 大動脈炎症候群, 大動脈基部置換術, 人工弁周囲逆流 |