アブストラクト(46巻6号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : ウイルス関連血球貪食症候群の寛解期に発症した活動期感染性心内膜炎の1例
Subtitle :
Authors : 有岡一郎, 前田肇, 高沢有史, 鵜川豊世武, 溝口和博
Authors(kana) :
Organization : 香川医科大学第1外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 6
Page : 570-574
Year/Month : 1998 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : ウイルス関連血球貪食症候群(Virus Associated Hemophagocytic Syndrome:VAHS)の寛解に発症した大動脈弁位の活動期感染性心内膜炎の1例を経験した. 症例は21歳, 男性. 発熱, 関節痛, 全身倦怠感を主訴として入院した. 起因菌はstaphylococcus epidermidisで, 内科治療に抵抗し, 心不全が進行したため手術を施行した. 手術所見では, 約100mlの血性心嚢液を認め, 左冠尖と無冠は全体が疣贅で覆われ, 左冠状動脈入口部直下に膿瘍入口部を認め, 膿瘍腔は左心耳基部と主肺動基部間の左室壁内に進展していた. この膿瘍腔に対して大動脈と肺動脈を離断してアプローチし, 瘍腔の補填に有茎生体材料として左心耳を用い大動脈基部再建を行うオリジナルな手技を行い良好な結果を得たので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : VAHS, 活動期感染性心内膜炎, 膿瘍, 大動脈基部再建
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