アブストラクト(46巻8号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 肺腺癌におけるheterogeneityの検討
Subtitle :
Authors : 三浦弘之, 平良修, 平栗俊介, 萩原優, 加藤治文*
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学八王子医療センター胸部外科, *東京医科大学外科第1講座
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 8
Page : 712-718
Year/Month : 1998 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺腺癌の腫瘍内heterogeneityを明らかにする目的で, 肺腺癌切除例10例を検討した. 病理病期はI 期3例, IIIA期2例, IIIB期2例, IV期3例であった. 分化度は高分化型3例, 中分化型4例, 低分化型3例であった. 肺腺癌切除材料を直ちに最大割面で半切し, 中心, 頭側, 尾側, 内側, 外側の5箇所より穿刺吸引を行い, 検体を採取した. 吸引材料をスライドガラス間で摺り合わせ, 1枚には形態観察用にPapanicolaou染色を, 他の1枚にはDNA測定用にFeulgen染色を行った. 穿刺部位による細胞形態及びDNAヒストグラムの差異を顕微分光測光機を用いて比較検討した. 10例中9例は5検体すべて同じDNAヒストグラムを呈し, diploid 1例, polyploid 4例, aneuploid 4例であった. 1例は5検体中4検体はpolyploidを呈し, 1検体はaneuploidを呈しており, heterogeneityを有すると考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺腺癌, DNA, heterogeneity
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