アブストラクト(46巻8号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 高齢者の右心室粘液腫の1治験例
Subtitle :
Authors : 熊本隆之, 東茂樹, 角田智彦, 榎木千春
Authors(kana) :
Organization : 静岡赤十字病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 8
Page : 733-736
Year/Month : 1998 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は71歳, 女性. 高血圧の精査目的にて来院した. 収縮期雑音を聴取し, 心エコー, CT, MRIで右心室に腫瘤を認めた. 右房造影, 心室造影にて可動性の腫瘤を右室流出路に認め, 経食道心エコー(TEE)で腫瘤の茎は右室自由壁に存在することが明らかになった. 完全体外循環下に右房切開を行い, 三尖弁経由で腫瘤を摘出した. 腫瘤の大きさは4.5×2×2cm, 病理診断は粘液腫であった. TEEは粘液腫の茎付着部位の確認, 手術のアプローチ決定に有用であった. 心臓粘液腫のほとんどは左房原発で, 右心室原発はまれであり, 更に高齢者の報告は極めて少ない. 今回われわれは, 71歳の右心室粘液腫症例に対し, 右房切開による摘出術を経験したので文献的考察を加えて報告する. 症例 症例:71歳, 女性. 主訴:心雑音. 家族歴:特記すべきことなし. 既往歴:高血圧症.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 右心室粘液腫, 高齢者, 経右房アプローチ, 経食道心エコー
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