アブストラクト(46巻8号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)
Title : | 重複大動脈弓, 修正大血管転位, 僧帽弁閉鎖, 房室ブロック合併例に対する1手術治験例 |
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Subtitle : | |
Authors : | 今井雅尚*, 山口眞弘, 大橋秀隆, 大嶋義博, 瓦家伸晃, 小川恭一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 兵庫県立こども病院心臓胸部外科, *兵庫県立柏原病院外科 |
Journal : | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : | 46 |
Number : | 8 |
Page : | 793-797 |
Year/Month : | 1998 / 8 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は女児. 38週, 2,370gで出生. 生下時より多呼吸, チアノーゼを認め, 生後18日, 心カテーテル検査, BAS施行.生後24日, 肺動脈絞扼術施行. 術後, 喘鳴が持続したため, 食道造影, 逆行性左橈骨動脈造影により, 重複大動脈弓の合併を認めた. 生後49日, 左背側大動脈弓離断及び動脈管結紮を行い, 以後, 喘鳴は消失し, 外来で経過観察を行った. 経過中に心電図上, 2度の房室ブロックがみられた. 精査により修正大血管転位(SLL), 僧帽弁閉鎖, straddling tricuspid valve(重複大動脈弓術後, 肺動脈絞扼術後)の診断を得た. 根治手術は8歳時に, ASD拡大を行った上で, 直径18mm Gore-Tex人工血管を用いたTCPC手術とペースメーカー植え込みを同時に行った. TCPC手術後2年半の現在, 術後経過は良好である. 以上, 極めてまれと思われる重複大動脈弓に修正大血管転位, 僧帽弁閉鎖を合併した1手術治験例を経験したので報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 重複大動脈弓, 修正大血管転位, 僧帽弁閉鎖, 肺動脈絞扼術, TCPC手術 |