アブストラクト(46巻9号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)
Title : | アプロチニンとrecombinant human erythropoietin併用による同種血無輸血心臓手術の検討 |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 大坂基男*, 福田幾夫, 大内浩** |
Authors(kana) : | |
Organization : | 筑波メディカルセンター病院心臓血管外科, *筑波大学附属病院循環器外科, **現 埼玉医科大学第1外科 |
Journal : | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : | 46 |
Number : | 9 |
Page : | 846-853 |
Year/Month : | 1998 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 連続する待機的心臓手術144例を対象にアプロチニンと遺伝子組み換えヒトエリスロポエチン(以下EPO)の投与状況により, I群;両者投与群, II群;EPO単独投与群, III群;アプロチニン単独投与群, IV群;両者非投与群, の4群に分類し平均総同種血輸血量, 同種血輸血回避率を比較検討した. 全例に限外濾過併用回路内無血充填体外循環法, 術中回収洗浄式自己血輸血法を基本に, 希釈式自己血輸血法, 術前単純貯血式自己血輸血, EPO併用術前貯血式自己血輸血を施行した. アプロチニンは体外循環充填液に注入し, 1時間毎に半量追加投与した. 術中失血量はI群とIV群(p<0. 01), II III 群とIV群(p<0.05)に有意差を認め, EPO投与群, アプロチニン投与群で各々有意に減少した. 術後24時間失血量はI群とII群(p<0.001)IV群(p<0.0001)間に, III群とII群(p<0.05), IV群(p<0.001)間に各々有意差を認め, アプロチニン使用群で有意に減少した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | アプロチニン, エリスロポエチン, 自己血輸血, 同種血無輸血, 心臓手術 |