Title : |
下肢虚血を合併した急性A型大動脈解離の2手術治験例 |
Subtitle : |
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Authors : |
砂澤徹, 高原善治, 須藤義夫 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
船橋市立医療センター心臓血管外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
10 |
Page : |
1004-1008 |
Year/Month : |
1998 / 10 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
下肢虚血を合併した急性A型大動脈解離を2例経験した. 症例1:60歳, 男性. 腰部, 左下肢痛にて発症. 急性A型大動脈解離の診断にて発症4時間で手術施行. 体外循環にて右大腿動脈より真腔送血後も左大腿動脈の血流が改善しないため左大腿動脈末梢側に送血を追加し上行弓部置換術施行.人工血管置換後も左大腿動脈の血流が改善しないため, 右大腿動脈‐左大腿動脈バイパスを追加した. 症例2:37歳, 男性. 左下肢激痛にて発症. 急性下肢動脈閉塞の診断にて来院. CT検査にて急性A型大動脈解離と診断. 知覚麻痺を伴う重症虚血肢のためlimb salvageを目的とし右大腿動脈‐左大腿動脈バイパス施行し, 再灌流に伴う全身状態の悪化がないことを確認し1時間後に上行弓部置換術を施行した. 下肢虚血を伴う急性A型大動脈解離に対しては虚血肢の重症度に応じて治療方針を決める必要があると思われた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
下肢虚血, 急性A型大動脈解離, myonephropathic metabolic syndrome, 非解剖学的バイパス術 |