アブストラクト(46巻10号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 僧帽弁狭窄症を合併した高齢者不完全型心内膜床欠損症の1例
Subtitle :
Authors : 藤井毅郎, 小山信彌, 渡邉善則, 塩野則次, 吉原克則, 高梨吉則*
Authors(kana) :
Organization : 東邦大学医学部胸部心臓血管外科, *東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 10
Page : 1032-1036
Year/Month : 1998 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 不完全型心内膜床欠損症に僧帽弁狭窄症を合併した64歳, 女性に対し, 僧帽弁置換術, 一次中隔欠損孔パッチ閉鎖術, 三尖弁輪縫縮術(De Vega法)を施行した. 僧幌弁は石灰化, 肥厚し, 前尖に癒合したcleft様陥凹を認めた. また, 腱索は癒合し一塊となっていたが前方に変位し, 三尖弁は中隔尖に一部欠損を認めた. 組織学的には著明な線維性肥厚と硝子化・石灰化を認め, 肉眼的所見と同様にリウマチ性変化が強く疑われたがリウマチ熱の既往がないことから確定することは困難であり, 血行動態による変化も考えられた. また, Lutembacher症候群による前負荷減少により術前LVEDVI60 ml/m2と低下していた左室容積は術後徐々に改善し, 心機能回復も良好であった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 高齢者, 不完全型心内膜床欠損症, 僧帽弁狭窄症, Lutembacher症候群
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