アブストラクト(46巻10号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 回収式被覆ステントによる脊髄虚血評価を行った胸部大動脈瘤ステントグラフト内挿術の1例
Subtitle :
Authors : 川口聡, 石丸新, 小泉信達, 島崎太郎, 小櫃由樹生, 石川幹夫
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学第2外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 10
Page : 1047-1051
Year/Month : 1998 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸部下行大動脈瘤においてステントグラフト内挿に伴う脊髄虚血発生の予知を目的として, 内挿術に先立ち回収式被覆ステントを用いて脊髄虚血の評価を行った. 回収式被覆ステントは血管内に一時的に留置した後に回収が可能なステントで, 脊髄誘発電位によるモニタリング下で永久ステントグラフトの内挿予定部位に留置し, 同断より分枝する肋間動脈への血流を遮断し脊髄栄養血管の有無を確認することが可能である. 症例はべーチェット病を基礎疾患とした多発性大動脈瘤で, 胸部下行大動脈瘤に対し本法を用い脊髄虚血の有無を評価した後, 永久ステントグラフトを内挿した. 術後に対麻痺は認めなかった. 教室で開発した回収式被覆ステントを用いた脊髄虚血評価は有用な方法であると考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : ステント, ステントグラフト, 血管内治療, 脊髄虚血, 胸部大動脈瘤
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