アブストラクト(46巻11号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 低左室機能症例に対する冠血行再建術の効果
Subtitle :
Authors : 宮原健1), 保浦賢三2), 宮田義彌3), 関章4), 岡本浩5), 朝倉貞二6), 村瀬允也2)
Authors(kana) :
Organization : 1)社会保険中京病院心臓血管外科, 2)名古屋大学医学部胸部外科, 3)名古屋掖済会病院心臓血管外科, 4)市立岡崎病院心臓血管外科, 5)市立四日市病院胸部外科, 6)公立陶生病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 11
Page : 1105-1111
Year/Month : 1998 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 1987年1月から1992年6月までの約6年間に施行した左室駆出率(LVEF)0.3以下の慢性虚血性低左室機能症例に対する冠血行再建術18例を対象とし, 手術効果を検討した. 年齢は46~72歳(平均56.4±8.2歳)で, 男性15例, 女性3例であった. 心筋梗塞の既往は16例(88.9%), 心不全の既往は9例(50%)に認めた. 左室造影による術前のLVEFは0.19~0.30(平均0.26±0.03)であった. 手術では全例に左前下行枝への再建がなされ, 平均バイパス数は3.0±0.8本であった. 手術死亡及び早期死亡はなく, 術後約1ヵ月の早期に評価したグラフト開存率は全体で93.9%, 左前下行枝では100%であった. LVEFは平均0.42±0.11で術前に比し有意(p=0.0002)に改善しており局所左室壁運動もdiaphragmatic, posterobasalで改善を認めた(各々p<0.01).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 低左室機能, CABG, 左室駆出率, 局所左室壁運動, hibernating myocardium
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