アブストラクト(46巻11号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 総肺静脈還流異常症の外科治療‐特に術後肺静脈狭窄について‐
Subtitle :
Authors : 吉原克則, 小澤司, 櫻川浩, 藤井毅郎, 塩野則次, 渡辺善則, 小山信彌, 松裏裕行*, 佐地勉*, 高梨吉則**
Authors(kana) :
Organization : 東邦大学医学部胸部心臓血管外科, *東邦大学医学部第1小児科, **東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 11
Page : 1126-1132
Year/Month : 1998 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 1986年11月から1997年5月の間に経験した総肺静脈還流異常症(TAPVC)は19例で, 手術は初回手術18例, 再手術2例の計20回施行された. 再手術の1例は, 初回手術は他院で施行されていた. 病型はDarling分類Ia型8例, IIa型5例, III型4例, IV型2例であった. 2例に入院後24時間以内に緊急手術を, 7例はshort term stabilization後, 平均4. 4日に準緊急手術を, 残りの11例は入院後, 平均8.8日に予定手術施行が可能であった. Ia型, III型は共通肺静脈幹または垂直静脈-左房吻合, IIa 型, IV型にはcut back法を施行した. 術後経過は持続性肺高血圧を含む術後肺静脈狭窄により大きく影響を受けた. IIa型, III型各1例を持続性肺高血圧にて術後早期に, IV型1例を吻合部位から離れた肺静脈狭窄で術後50日で失った. IIa型の心房内baffleの新生内膜肥厚による狭窄とIII型の吻合部狭窄各1例は再手術を施行し良好な結果を得た.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 総肺静脈遷流異常症, 肺静脈狭窄, 持続性肺高血圧
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