アブストラクト(46巻11号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 遠位弓部大動脈瘤に合併したStanford A型急性大動脈解離の1治験例
Subtitle :
Authors : 光島隆二, 菊池洋一, 櫻田卓, 草島勝之
Authors(kana) :
Organization : 国立療養所帯広病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 11
Page : 1190-1193
Year/Month : 1998 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 真性大動脈瘤に大動脈解離を合併する頻度はまれとされる. 症例は71歳, 女性. 胸部CT上, 血栓 閉塞型急性Stanford A型解離と診断されたが翌日の経食道超音波検査にて偽腔の血流が確認され, 緊急手術を施行した. 術中所見で遠位弓部大動脈瘤の合併が判明し上行弓部及び近位下行大動脈人工血管置換術を施行した. 本症例はentry部位は確認できなかったが真性大動脈瘤を越えて進展したStanford A型急性大動脈解離であり極めてまれであると考えられた. 真性動脈瘤に急性大動脈解離を合併することは比較的まれであるとされるが, 今回著者らは遠位弓部大動脈瘤に合併した早期血栓閉塞型急性大動脈解離の再解離が強く疑われた症例に対し, 緊急下に上行弓部及び近位下行大動脈人工血管置換術を施行し, 良好な結果を得たので若干の文献的考察を加えて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 遠位弓部大動脈瘤, 血栓閉塞型大動脈解離, Stanford A型解離, 再解離
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