Title : |
狭小肺動脈に対し段階的にBlalock-Taussig短絡術を行いTotal Cavopulmonary Connectionを施行し得た1例 |
Subtitle : |
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Authors : |
打田俊司, 松尾浩三, 石田徹, 岡嶋良知*, 青墳裕之*, 藤原直 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
千葉県こども病院心臓血管外科, *千葉県こども病院循環器科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
11 |
Page : |
1194-1199 |
Year/Month : |
1998 / 11 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は2歳7カ月, 女児. 生下時よりチアノーゼを認め, 無脾症候群・両大血管右室起始症・単心房・共通房室弁・肺動脈閉鎖・総肺静脈還流異常症と診断され, 生後27日に左Blalock-Taussig shuntを行った. 術前の肺動脈は左右ともに狭小であり, PAindexは41mm2/m2(左右ともに2. 1mm)であった. 1歳時にPAindexは283となったが, 動脈管閉塞に伴う中心肺動脈蝶形狭窄による肺動脈の左右口径差が出現してきたため, 対側にB-T shuntを追加した. 2歳4カ月時の心臓カテーテル検査にて肺動脈の成長を認めた. また, 肺動脈圧は20mmHg, 肺血管抵抗値は右3.49単位, 左2.33単位, 併せて1.39単位であった. common PV chamber-左心房間の7mmHgの圧較差や中等度の房室弁逆流も認められたが, TCPC, 房室弁形成, 肺動脈形成, 総肺静脈還流異常修復を行い良好な経過を得た. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
狭小肺動脈, 総肺静脈還流異常症, TCPC, nonconfluent PA, MAA |