アブストラクト(46巻12号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)
Title : | 乳幼児無輸血開心術の安全性と適応 |
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Subtitle : | |
Authors : | 坂本貴彦, 永瀬裕三, 渡辺寛, 芝入正雄, 宇津見和郎, 中野秀幸, 香西襄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 松戸市立病院心臓血管外科 |
Journal : | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : | 46 |
Number : | 12 |
Page : | 1232-1238 |
Year/Month : | 1998 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 肺高血圧(PH)を有する乳児期心室中隔欠損症(VSD), 心内膜床欠損症(ECD)を対象に無輸血開心術の安全性と適応について検討した. 1994年1月から1997年6月までに根治術を施行した体重5~9kgのPHを有するVSD, ECD16例を対象とし, これらをN群:無輸血群(8例), H群:輸血群(8例)に分類し検討した. 各群における体重, 術前CTR, Pp/Ps, Qp/Qs, 手術時間, 体外循環時間, 大動脈遮断時間, 体外循環中最低BE, 術中術後出血量及びドパミン使用日数には差を認めなかった. Ht値は体外循環開始後から退院時まで一貫してN群が有意に低値を示した(N群の体外循環中最低Ht値:11.9±1.2%, 退院時Ht値:27.4±2.2%). 術後肺酸素化能の指標としてのRespiratory indexは群間に有意差を認めないものの, 体外循環離脱直後, ICU入室時, 4時間後, 抜管後, ICU退室時と常にN群が低値をとる傾向にあり, N群‐ICU退室時のみが唯一正常範囲にあった. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 無輸血開心術, 適応限界, 安全性, SvO2, 術後肺機能 |