Title : |
周術期血中サイトカイン値よりみた胸腔鏡下食道癌手術の手術侵襲についての検討 |
Subtitle : |
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Authors : |
竹村雅至, 東野正幸, 大杉治司, 徳原太豪, 藤原耕三, 福田淑一, 加藤裕, 木下博明 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
大阪市立大学医学部第2外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
12 |
Page : |
1305-1310 |
Year/Month : |
1998 / 12 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
当科では, 胸部食道癌症例に対し術後肺機能低下と手術侵襲の軽減を目的として胸腔鏡下食道切除術を試みてきた. そこで, 胸腔鏡下食道切除施行8例を対象に血中サイトカイン値を周術期に経時的に測定し, 同時期の通常開胸8例と比較検討した. 手術時間・胸腔内操作時間は胸腔鏡群で有意に長いが, 出血量・胸腔内出血量に差はなかった. また, 郭清リンパ節個数にも差がなかった. interleukin- 6値は術後終了3時間後に最高値をとり, 胸腔鏡群で有意に高値で推移した. interleukin-6値最高値は胸腔内操作時間と有意に相関した. CRP値も胸腔鏡群で高値で経過した. interleukin-1ra値は両群に差はなく, また手術侵襲とは相関しなかった. すなわち, 胸腔鏡下食道切除術の手術侵襲は, 周当期interleukin-6値でみる限り通常開胸例より大きいとの結果であった. このことは, 胸腔内操作時間に長時間を要していることが関与していると思われる. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
胸腔鏡下食道切除術, 手術侵襲, interleukin-6, Interleukin-1 receptor antagonist |