アブストラクト(46巻1号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 冠状動脈バイパス術における術後脳合併症予防のための対策
Subtitle :
Authors : 福田幾夫, 海野英哉, 上西祐一朗
Authors(kana) :
Organization : 筑波メディカルセンター病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 1
Page : 38-45
Year/Month : 1998 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 単独冠状動脈バイパス術(CABG)343例を対象に, 脳合併症予防のための対策を検討した. 193例に術前の脳血管造影又はduplex scanningによる頸部内頸動脈の評価を行い, 上行大動脈病変の評価として, 181例に術前に上行大動脈単純CTを, 75例に上行大動脈の術中超音波検査を, 全例に触診を行った. 検査例193例中, 50%以上, 75%以上, 90%以上, 両側75%以上の内頸動脈病変をそれぞれ26 例, 15. 1%, 15例7. 8%, 11例5.7%, 6例3.1%に認めた. 50%以上の内頸動脈病変合併例では脳血管 障害の既往が有意に高率であった(46. 2%vs13. 1%, p<0.001). 75%以上の内頸動脈狭窄例中, 6例にCABGと内頸動脈内膜摘除の同時手術, 4例に脳血管の処置を先行後CABG, 3例でCABG後二期的に内頸動脈内膜摘除, 3例でCABGのみを行い, いずれの症例も術後脳合併症を認めなかった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈バイパス術, 内頚動脈狭窄, 上行大動脈病変, 脳合併症
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