アブストラクト(46巻1号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 食道に穿破した胸腹部大動脈瘤の1手術救命例
Subtitle :
Authors : 中山正吾, 南一明, 坂口元一, 恒吉裕史
Authors(kana) :
Organization : 大阪赤十字病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 1
Page : 81-84
Year/Month : 1998 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 57歳, 男性. 上腹部痛, 背部痛にて来院後突然の大量吐血を来し, 上部消化管内視鏡検査, 胸部CT 検査にて胸腹部大動脈瘤の食道穿破と診断され緊急手術となった. 部分体外循環を補助手段として胸腹部大動脈人工血管置換術を施行し, 穿破した食道は瘤壁にて被覆し放置したが, 術後遺残食道痩より人工血管感染症を併発した. 術後32日目に食道亞全摘術及び胸骨後経路による胃管を用いた食道再建術を施行し, 膿瘍腔へは有茎肋間筋フラップを充填した. 抗生物質の全身投与に加え膿瘍腔の持続洗浄を行い感染を鎮静化することができた. 胸部大動脈瘤の食道穿破及び術後人工血管感染症の救命例の報告は少なくここに報告した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 胸腹部大動脈瘤, 食道穿破, 人工血管感染症
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