アブストラクト(46巻1号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 後尖温存術式による僧帽弁置換術後に発生した左室後壁破裂の1救命例
Subtitle :
Authors : 茂泉善政, 小松恒弘, 永谷公一, 沢村佳宏*, 櫻井雅浩*, 田林晄一*
Authors(kana) :
Organization : 仙台市医療センター心臓血管外科, *東北大学医学部胸部外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 1
Page : 105-109
Year/Month : 1998 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は63歳, 男性. 大動脈弁逆流症(AR), 僧帽弁逆流症(MR), 三尖弁逆流症(TR)の診断にて大動脈弁置換術, 後尖温存法による僧帽弁置換術, 三尖弁輪縫縮術を施行した. 人工心肺離脱後左室後壁破裂(I型)が見られ, 人工心肺を再開し大動脈遮断下に人工弁を取り外し, 心内側より2針のフェルト付きU字縫合と牛心膜パッチによる被覆及びGRFグルー注入により修復し, 良好な結果を得ることができた1症例を報告する. 僧帽弁置換術(以下MVR)後の左室後壁破裂は重篤な合併症でその致命率も高い1). 僧帽弁後尖を温存したMVR2)は術後左室機能の改善のみならず左室後壁破裂の予防法として有用であることが報告されている3)4). 今回われわれは後頭を温存したMVR後の左室後壁破裂に対し, 心内側よりの修復を行い救命した症例を経験したので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 後尖温存術式, 左室後壁破裂, 牛心膜パッチ, GRFグルー
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