アブストラクト(46巻1号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 超音波メスを用いたペースメーカー植込み後開心術の1例
Subtitle :
Authors : 箕輪隆, 永江宣明*, 斉藤浩幸*, 渡辺隆夫, 押切直, 島崎靖久
Authors(kana) :
Organization : 山形大学医学部第2外科, *総合保原中央病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 1
Page : 127-129
Year/Month : 1998 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 心臓ペースメーカー植込み後の僧帽弁狭窄症の男性に対し, 電磁障害を回避するために超音波メスを用いて僧帽弁置換術を施行した. 開胸操作は通常の電気メスを使用した場合と同様に, 創面からの出血はほとんどなく, 無輸血で手術を終了した. 超音波メスはペースメーカーや経食道エコーに一切影響しなかった.ペースメーカー植込み例に対する手術操作に超音波メスは有用と考えられた. 心臓ペースメーカー植込み例に対する手術時の電気メス使用はペースメーカーのモード変更, 誤作動, 作動停止などの障害を招く恐れがあることから, これを防止するために種々の手段がとられてきた1)~4). 超音波メスは上記障害をきたさず, ペースメーカー植込み後の例においても安全に用いることができる. 今回, ペースメーカー植込み後の僧帽弁狭窄(MS)に対する僧帽弁置換術(MVR)時に, 超音波メスを用いて手術を行い満足する結果を得た.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 超音波メス, ペースメーカー, 開心術
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