アブストラクト(46巻2号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 早期血栓閉塞型大動脈解離(DeBakey II+IIIb型)の上行大動脈再解離に対する1期的根治術
Subtitle :
Authors : 越野督央, 数井暉久*, 田宮幸彦, 深田穣治, 光島隆二, 安倍十三夫
Authors(kana) :
Organization : 札幌医科大学第2外科, *浜松医科大学第1外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 2
Page : 190-195
Year/Month : 1998 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は57歳, 男性. 早期血栓閉塞型大動脈解離(DeBakey II+IIIb型)の診断にて保存的治療の経過中, 上行大動脈の再解離を認めたため手術を施行した. 手術は胸骨縦切開下に選択的脳灌流法を補助手段として使用し, 上行弓部大動脈全置換術及び下行大動脈置換術を1期的に施行した. 術後経過は良好で術後2年目の現在, 元気に日常生活を送っている. 大動脈解離に早期血栓閉塞型という概念が導入されて久しいが, 現在その発生機序については2説が提唱されている. 今回われわれは, 早期血栓閉塞型大動脈解離(DeBakey II+IIIb型)の保存的治療中に, 上行大動脈の再解離及び下行大動脈のulcer like projection(ULP)を認めた症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例 症例:53歳, 男性. 主訴:激しい背部痛. 家族歴:特記すべきことなし.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 早期血栓閉塞型大動脈解離, 再解離, ulcer like projection, 胸骨縦切開法
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