アブストラクト(46巻2号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 弓部解離性大動脈瘤, 大動脈弁閉鎖不全, 慢性心房細動に対する拡大同時手術の1治験例
Subtitle :
Authors : 平井伸司, 末田泰二郎, 森田悟, 渡橋和政, 四方裕夫, 松浦雄一郎
Authors(kana) :
Organization : 広島大学医学部第1外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 2
Page : 220-224
Year/Month : 1998 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は70歳, 男性. 大動脈弁閉鎖不全症(ARIII度), 慢性心房細動の診断にて紹介入院となった. 径6×4cmの限局性の弓部の解離性大動脈瘤の合併もあり, SJM23mmにて大動脈弁置換術と左房隔離術を施行し, 続いて脳分離体外循環を確立後, 20℃の超低体温循環停止下に左総頸動脈と左鎖骨下動脈の間で大動脈を切断, 中枢側はバルサルバ洞の上2cmで末梢側は左鎖骨下動脈分岐直前で, それぞれ外にフェルトを巻いてグラフトを吻合し, 上行~弓部人工血管置換術を施行した. 術後は経過良好で心房細動も治癒し洞調律となった. 本症例のように心病変と大血管病変の合併した高齢者で侵襲の大きい一期的手術を施行する際には, 心房細動に対する左房隔離術は, 簡易で有効な治療法と考えられたので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 弓部解離性大動脈瘤, 大動脈弁閉鎖不全, 慢性心房細動, 左房隔離術
このページの一番上へ