アブストラクト(46巻4号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 先天性気管狭窄を伴ったpulmonary artery slingの外科治療
Subtitle :
Authors : 大嶋義博, 山口眞弘, 大橋秀隆, 芳村直樹, 豊田吉哉, 田中常雄, 岡成光, 小川恭一, 西島栄治*, 津川力*
Authors(kana) :
Organization : 兵庫県立こども病院心臓胸部外科, *兵庫県立こども病院一般外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 4
Page : 347-353
Year/Month : 1998 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 1984年から1996年までに5例のPulmonary artery sling(PA sling)を経験した. 術前の臨床症状として, 喘鳴, 失神発作, 呼吸困難がみられ, 4例で人工呼吸管理を要した. 手術時月齢は2~11カ月(平均6カ月)であった. 気管狭窄は5例すべて先天性気管軟骨輪で, 3例に右上葉枝のtracheal bronchus を伴っていた. 気管狭窄部の長さは18~45(中間値40)mmであった. 心奇形は3例に合併し, scimitar症候群(ASD合併)1, VSD 1, DORV(subaortic VSD・PH・PS)1であった. 手術のアプローチは右開胸1, 他は胸骨正中切開で行った. 補助手段として, 人工心肺及びECMOを4例に用いた. 全例, 左肺動脈の移植と気管形成を行った. 4例で肋軟骨グラフトを用いた気管形成が行われ, tracheal bronchusとcarina間がほぼ閉塞していた例では狭窄部切除・端々吻合が行われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : TAsling, 気管狭窄, 心奇形合併, 気管形成, 肋軟骨グラフト
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