アブストラクト(46巻5号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 慢性膿胸に対する肺剥皮術の治療経験
Subtitle :
Authors : 中橋恒, 濱武基陽, 金子聡
Authors(kana) :
Organization : 松山赤十字病院呼吸器センター外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 5
Page : 499-504
Year/Month : 1998 / 5
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 結核に伴う慢性全膿胸3例に対して肺剥皮術を主体とした治療を行った. 症例1:68歳, 男性. 右有痩性全膿胸に対してチューブドレナージによる排膿洗浄の後開窓術を行い, 8カ月後に肺剥皮術と創閉鎖を行った. 症例2:74歳, 男性. 右無痩性全膿胸に対してチューブドレナージによる排膿洗浄の後開窓術を施行し, 2カ月後に肺剥皮術と創閉鎖を行った. 症例1, 2ともに肺剥皮術後の呼吸機能は入院時の呼吸機能に比較して著明な改善を認めた. 症例3:66歳, 男性. 左有痩性全膿胸にてチューブドレナージによる排膿洗浄の後開窓術を施行し, 4カ月後に下葉切除と肺剥皮術, 大網による残存死腔の充填を行った. 全例再発なく現在健存である. 肺の再膨張の評価と肺剥皮術の手術の時期の評価をCTによって行ったが, CTは空間分解能に優れ有用な画像診断方法であった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 慢性膿胸, 胸部CT, 肺剥皮術
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