アブストラクト(46巻5号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 大動脈二尖弁症に合併したValsalva洞動脈瘤破裂の1例
Subtitle :
Authors : 花井信, 黒澤博身, 坂本吉正, 長堀隆一, 斎藤文美恵, 長沼宏邦
Authors(kana) :
Organization : 東京慈恵会医科大学心臓外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 5
Page : 509-512
Year/Month : 1998 / 5
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈二尖弁にValsalva洞動脈瘤破裂を合併した症例に対し外科治療を施行, 術中に大動脈弁逆流が生じたために弁置換術を余儀なくされた. 症例は6歳の時に大動脈縮窄症, 動脈管開存症に対し手術を施行した. 20歳になり突然労作時の呼吸困難と動悸が出現し心不全症状と共に心雑音が聴取された. 精査したところValsalva洞動脈瘤破裂の診断で早急に手術を施行した. 術中, 動脈瘤破裂の修復直後, 術前にはみられなかった大動脈弁逆流が発生した. 経大動脈的に大動脈弁を検索したところ著しい接合不全に陥った二尖弁であったため, 弁置換術を施行し良好な結果を得た. 二尖大動脈弁は, Valsalva洞動脈瘤破裂に合併することは, 比較的まれであり大動脈縮窄症, 動脈管開存症の重複合併例の報告例は少ない. 術前に二心大動脈弁の診断がつかなかったこの症例では, 術中, 術前にはなかった著しい大動脈弁逆流が発生し弁置換術を余儀なくされた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Valsalva洞動脈瘤破裂, 大動脈二尖弁, 大動脈縮窄症
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