アブストラクト(46巻6号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)
Title : | 鈍的胸部外傷症例の検討 |
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Subtitle : | |
Authors : | 三浦弘之, 平良修, 平栗俊介, 内田修, 萩原優, 池田寿昭*, 加藤治文** |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京医科大学八王子医療センター胸部外科, *東京医科大学八王子医療センター救命救急部, **東京医科大学外科第1講座 |
Journal : | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : | 46 |
Number : | 6 |
Page : | 556-560 |
Year/Month : | 1998 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 鈍的胸部外傷161例を検討した. 性別は男性(135例, 83.9%), 受傷機転は交通外傷(130例, 80.7%)が多く認められた. 交通外傷ではオートバイ事故が最も多く, 平均年齢24.3歳と最も低かった. 胸部の単独損傷は32例で, 多発外傷が多く認められた. 他臓器合併損傷は, 頭頸部が65例で最も多かった. 死亡率は重複臓器が多いほど高く, 特に頭部を含む多発外傷に死亡例を多く認めた. ISS(injury severity score)は生命予後を良好に反映しており, 30以下が78.3%を占めた. 死亡44例中, 胸部外傷が強く死亡機転に関与したのは4例のみで, いずれもショック状態で来院し, 24時間以内に死亡した症例であった. 胸部外傷では, 重複を含み肋骨骨折96例, 血胸91例, 肺挫傷79例, 気胸64例であった. 重複損傷例を含みドレナージを必要とした症例は75例, 挿管した症例は64例で, 50例は保存的治療が可能であった. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 胸部外傷, 鈍的胸部外傷, ISS |