アブストラクト(46巻6号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 右乳癌根治術前に胸腔鏡補助下Minimally Invasive Coronary Artery Bypass Graftingを施行した1例
Subtitle :
Authors : 遠藤宗幹, 大塚俊哉, 小塚裕, 高本眞一
Authors(kana) :
Organization : 東京大学医学部胸部外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 6
Page : 575-578
Year/Month : 1998 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 右進行性乳癌根治術前にMinimally Invasive Coronary Artery Bypass Grafting(MICABG)を施行した1例を経験したので報告する. 分離換気にて左肺を虚脱させ, 胸腔鏡下にCO2ガスを送気しながら, ハーモニック・スカルペル(エチコンエンドサージェリー)にて左内胸動脈を第1肋骨上縁から第5肋骨下縁まで剥離した. 冠状動脈吻合は左第4肋間に前方切開創をおき, スタビライザー(オートスーチャージャパン)を用いて心拍動を抑制しながら左前下行枝に行った. 術後経過は良ドップラーエコー・血管造影にてグラフト開存を確認後, 29病日に右乳癌の根治術を施行した. 胸鏡下LITA剥離は可能であり, ハーモニック・スカルペルは有用であった. 人工心肺非使用・術後早期回復の可能なMICABGは悪性疾患を合併する症例に有用であると考えられる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈バイパス術, VATS, Minimally invasive surgery, 人工心肺非使用
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