アブストラクト(46巻6号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 根治術の手術時期決定に肺生検が有用であった肺高血圧症, 完全型心内膜床欠損症の1治験例
Subtitle :
Authors : 山崎元成, 川崎志保理, 佐藤博, 南和, 細田泰之, 八巻重雄*
Authors(kana) :
Organization : 順天堂大学医学部胸部外科, *公立刈田総合病院循環器科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 6
Page : 579-582
Year/Month : 1998 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺動脈絞扼術術後の完全型心内膜欠損症に対し, 再肺動脈絞扼術と肺生検を行った. 症例は2歳6カ月Down症候群, 完全型心内膜床欠損症の女児. 7カ月時に初回肺動脈絞扼術を施行(体重+22mm). 1歳5カ月, 1歳9カ月時の心臓カテーテル検査でPVR9.3単位, 7.3単位と高肺血管抵抗が遺残していたため2歳6カ月に再肺動脈絞扼術(体重+15mm)と肺生検を行った. 生検結果はHeath Edwards 3度, 八巻のIPVD法1. 7で根治手術可能と判断された. 3歳2カ月時の心臓カテーテル検査ではPVRは4. 4単位に低下し, 根治手術が可能と考えられた. 3歳10カ月時に根治術を行い良好な結果をたどった. 根治手術時のIPVDは1.1と, 待機中に順調に低下し, 再肺動脈絞扼術の効果が認められた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 完全型心内膜床欠損症, 肺高血圧症, 肺生検, 肺動脈絞扼術
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