アブストラクト(46巻8号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 血管内超音波断層法による大伏在静脈グラフトの壁構造変化に関する検討
Subtitle :
Authors : 小林俊也, 幕内晴朗, 成瀬好洋, 佐藤健志, 藤木達雄, 二宮幹雄, 緒方孝治, 小宮山伸之*
Authors(kana) :
Organization : 虎の門病院循環器センター外科, *虎の門病院循環器センター内科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 8
Page : 701-706
Year/Month : 1998 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 冠状動脈バイパス術(CABG)後の大伏在静脈グラフト(SVG)の壁構造を血管内超音波断層法 (IVUS)により観察し, 病理組織所見と対比して経年的に検討した. CABG後の25症例(早期9例, 遠隔期16例)に対し, 術後造影検査時にIVUSを用いてSVGの壁構造を観察した. 更に, 6例の再CABG症例から前回移植したSVG 10本を採取し, IVUSによる観察と病理組織学的検索を行った. CABG後1カ月以内の4例のSVGのIVUS所見は比較的薄い単層構造であり, 移植前のSVGとほぼ同様で変化のない静脈壁の所見と考えられた. 術後3カ月から1年の5例ではSVGの壁構造に変化が起り始めており, 壁厚の増加と一部にエコー輝度の低い部分の出現が認められた. 術後2年以上経過した遠隔期例16例で1はSVGの壁構造に明らかな変化が認められ, これは大きく2種類に分けられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈バイパス術, 大伏在静脈グラフト, 血管内超音波断層法, 線維性内膜肥厚, アテローム硬化
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