アブストラクト(46巻8号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 僧帽弁置換術を要した閉塞性肥大型心筋症3治験例
Subtitle :
Authors : 黄義浩*, 大久保正, 星野良平, 神垣佳幸, 大内真吾
Authors(kana) :
Organization : 明和会中通総合病院心臓血管外科, *東京慈恵会医科大学心臓外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 8
Page : 747-752
Year/Month : 1998 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 閉塞性肥大型心筋症(HOCM)3例に対し, 1例に肥大心筋切除+僧帽弁置換術, 2例に単独僧帽弁置換術を施行し, いずれも良好な結果を得た. 症例は全例女性で, 年齢は62から64歳, 術前II~III度の僧帽弁逆流を認め, 動悸, 胸部圧迫感等の胸部症状を有していた. 術後, 左室流出路圧較差は全例10mm/Hg以下となり, 心機能, 自覚症状の著明な改善を得た. 多彩な予後と形態学的多様性を有するHOCMの外科治療においては, 症例に応じた適応術式を選択する必要がある. HOCMが1869年に初めて報告されて以来1)2), その治療法の探究は今もなお続いているが, 中でも診断技術の進歩は目覚ましく, その病態を明らかにするだけでなく, それを引き起こす幾つかの要因を正確に提示することが可能となった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 閉塞性肥大型心筋症, 僧帽弁置換術, myotomy&myectomy
このページの一番上へ