アブストラクト(46巻8号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 左鎖骨下動脈(起始部)瘤の1手術例
Subtitle :
Authors : 吉鷹秀範, 津島義正, 松本三明, 濱中荘平, 畑隆登
Authors(kana) :
Organization : 心臓病センター榊原病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 8
Page : 753-756
Year/Month : 1998 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 鎖骨下動脈起始部の動脈瘤は比較的まれな疾患である. その手術の病変部位への到達方法, 術式も様々である. 今回われわれは左鎖骨下動脈起始部瘤に対して左開胸, 部分体外循環下に下行大動脈‐左鎖骨下動脈バイパスをおき, 瘤切除を行った. その際に鎖骨下動脈瘤と大動脈の関係及び大動脈壁の性状を術中エコーで調べた. その結果大動脈壁の性状は良好であったために瘤切除後の大動脈は直接縫合閉鎖した. 術中エコーによる動脈の評価を行うことは安全且つ確実な手術を行う上で大変有用と考えられた. 鎖骨下動脈瘤は比較的まれな疾患であり, しかもその起始部(胸腔内)にできるケースは更にまれである. 当院で1例を経験し, 良好な結果が得られたので報告する. 症例 症例:68歳, 男性. 主訴:胸部X線異常影. 既往歴:特記すべきことなし. 現病歴:検診で胸部単純X線写真上, 異常影を指摘され, 胸部CT検査の結果, 左鎖骨下動脈瘤(遠位戸部瘤?)の診断で当科へ紹介入院となった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 鎖骨下動脈瘤, 部分体外循環, 術中エコー
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