アブストラクト(46巻9号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 左房後壁に有茎性疣贅を伴った若年者メチシリン耐性黄色ブドウ球菌心内膜炎の1手術例
Subtitle :
Authors : 湯田淳, 麻田邦夫, 長谷川滋人, 岡本順子, 岡本健, 佐々木進次郎
Authors(kana) :
Organization : 大阪医科大学胸部外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 9
Page : 915-918
Year/Month : 1998 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 急速な増大傾向を来す有茎性疣贅を伴ったメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染性心内膜炎症例に対し, 手術を施行した. 疣贅は左房後壁に付着し, 可動性を有していたが僧帽弁弁尖, 弁輪への浸潤は認めなかった. また, II度の逆流を伴う僧帽弁前尖の逸脱が認められた. 手術は疣贅切除とKay法による僧帽弁輪形成術を行った. 術後は24日間のバンコマイシン投与で炎症所見は消失し, 良好に経過した. 本症例は短期間に有茎性疣贅の急速な増大を認め, 準緊急的な手術を行い, 良好な結果を得た. たとえ活動期であっても疣贅の増大などで塞栓症発生の危険性がある場合には可及的早期に手術を行うべきと考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 有茎性疣贅, MRSA, 感染性心内膜炎
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