アブストラクト(46巻9号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 下行大動脈間バイパス術, 腕頭動脈再建術を一期的に行った大動脈炎症候群の1症例
Subtitle :
Authors : 金光尚樹, 割石精一郎, 天白宏典, 岡部学, 中村隆澄, 北村文夫
Authors(kana) :
Organization : 高知市立市民病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 9
Page : 919-922
Year/Month : 1998 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 異型大動脈縮窄症, 腕頭動脈閉塞を呈した大動脈炎症候群の43歳女性に対して下行大動脈間バイパス術, 腕頭動脈再建術を一期的に施行した. 術前に腕頭動脈閉塞による症状は無かったが, 上行大動脈‐右撓骨動脈間に100mmHgの圧較差を認めており, 下行大動脈間バイパス術による血圧低下に伴う右脳, 右上肢の虚血症状出現が予想されたため, 一期的に腕頭動脈再建術を行い良好な結果を得た. 大動脈炎症候群は大動脈とその分枝の弾性動脈に主に狭窄, 閉塞を来す炎症性疾患である. われわれは腕頭動脈閉塞, 異型大動脈縮窄, 腎動脈狭窄を呈した症例に対し腕頭動脈再建術と下行大動脈間バイパス術を一期的に施行した. 従来, 異型大動脈縮窄症に対する血行再建術としては主として吻合手段, 予後の確立した上行大動脈一腹部大動脈バイパス術が一般的であり, 自験例のごとく下行大動脈間バイパス術と更に腕頭動脈再建術を同時に行った報告は検索し得なかった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 大動脈炎症候群, 異型大動脈縮窄症, 腕頭動脈閉塞症, 下行大動脈間バイパス術, 腕頭動脈再建術
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